『ウェブで一発当てる方法―スマッシュコンテンツ成功の法則 』
日常の業務としてスマッシュコンテンツ開発にチャレンジしつづけている面白法人カヤックのメンバーが、書いたウェブで一発あてるための書籍。
タイトルは、挑発的だが、非常に冷静な分析と情報がつまった書籍。技術書ではなく、WEB関係の読み物というのが正しい分類だろう。
好印象だったのは、カヤックが、自社サービスを全面に取り上げた宣伝本かと思いきや、ぜんぜん違って、本気でスマッシュコンテンツに取り組む試行錯誤を書いてあるところだ。(一部、カヤックのサービスもネタにあがっているが、メインは、全然違う)
内容で印象に残っているのは、次の3つ。
- スマッシュコンテンツへの考察
- ブレインストーミングの記録
- スマッシュコンテンツ作者へのインタビュー
スマッシュコンテンツの考察では、スマッシュコンテンツとは、から始まり、スマッシュコンテンツたらしめる要素について考えたり、それを実現するためには、どうすれば良いのかを提案している。
ブレインストーミングの記録では、何のことはないブレストの様子を実際に記録し、どのような根拠で、その発言になっているのかを解説しているところが役にたつ。自分なら、どういう発言をするのか、あるいは、すべきかを想像しながら読むとリアリティがあるだろう。
スマッシュコンテンツ作者へのインタビューでは、世の名においていろいろ話題になったスマッシュコンテンツの作者へインタビューを行っている。うとい私でも知っているコンテンツがちらほらとあった。
一番興味深かったのは、作者にとって嫌な質問であろう、予算と収益について、答えてもらっている点だ。どのくらいの期間に、いくらかかって、最終的にいくら儲かったのかがわかる。
最低は0円、最高は1億までと、意外な結果もあり面白い。
スマッシュコンテンツは、話題に上がることが目的だが、結果として何らかのインセンティブがついてくるはずで、それが明確になってくることで、もっとやる気が出る。
私も、この本を読んで、すぐにやらねばと、勢いで自分の会社のサイトをMT化した(デザインはそのままで)。実は、2年くらい止まっていた作業だったので、何かしなければ、という衝動にかられたのかもしれない。しかし、読み終わるとその熱も冷め・・・(笑)
本書で言っている「思いついたら、すぐに実行し、とりあえず公開」。
無精な私にはできないことかもしれないが、もっともコンテンツにとっては大切だということだろう。
ところで、この書籍のイベントが4/1(水)、銀座アップルストアであるようで、ブレストをライブで行うらしいので、見に行かなくては!と思っている。
※事前にメールでのイベント参加申し込みが必要なので、以下のページをチェック。
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