イラスト集『SFメカニック・ファンタジー 小松崎茂の世界』
30代後半以上なら、小松崎茂の画はプラモデルの箱や、科学読本の挿絵などで見た記憶があるはずだ。今回、集英社の「メカニック・ファンタジー」として出されていたイラスト集が、ラピュータにより復刊された。
子供のころ見た、二十一世紀が描かれている画集だ。
実は最初の1ページ目は、いきなり「2012」まんまだ。エメリッヒはこの本を参考にしたのかと思うくらい、そっくりにできている。
小松崎茂にとって、この本(オリジナル)の依頼は、20年あまりのブランク(科学ものでなくプラモデルのパッケージを描いていた)を埋めるという挑戦だったらしいが、見事だと思う。この時(1982年)ですら、小松崎茂は科学の発達の早さに驚いているようだが、今の状況を見たらどう思うだろうか、そして、彼があらたに想像する未来はどんなのだろうか。
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