アックゼロヨン・アワード2007
アックゼロヨン・アワード2007行って来ました。
私は、1次審査員として関係者なので、その責任があると思っています。小さな役割でも、お願いされた以上は、きとんと最後まで見届けないと。
ところで、アックが始まったのは2004年でした。(ゼロヨンって名前を残したのは偉い!いつでも始まりを意識できる)
当時はのキーワードは「JIS X-8341」「CSS」「XHTML」とかだったと思います。まだ、今みたいな「WEB標準」って使ってなかったような・・記憶があいまいですが。で、FlashはMX2004ですね。Macromedia製品でした。FlashPlayerは7くらいでしょうか。
実は、その頃から関わっています。審査員もさせていただいていました。そこで、感じることは、回を重ねるごとに良くなってきていること。
ただし、あえて言うなら、前回と比較して、ということで、満足度でいうなら、毎回40%くらいです。毎回、要望というか、要求も増えるからなかなか増えないのですけど。
マークアップやHTMLコーディングのレベルでいうなら、平均点以上取らないとこの審査には残れません。入賞した40サイトは、お手本となるべきサイトでしょう。ただ、日本の制作会社のレベルではそんなに難しいことではないかもしれません。日本人が得意な分野だから。
しかし、Flashの使い方に関しては、・・・・言葉にできません。昨今のWebでクリエイティブを発揮するのに、Flashという技術が果たしている役割は相当大きな比重を占めます。
それにもかかわらず・・・です。
そこには私の役割も含め3つの反省すべき点があると思っています。
- メーカー(昔MM,今Adobe)の牽引力が弱い ← 直接訴え続けます
- 制作者の姿勢が甘い ← 啓蒙続けます
- 制作者の指南となるべき書籍などが不足している ← Flashアクセシビリティを絡めて本書いてます!(もう公言しないとずるずるしちゃうから)
やはり、もっと頑張らねばと思ったのでした。
ところで、麻生太郎氏がパネリストの一人ってのは面白かった。独壇場でした。
- 「巣鴨にはカスタムメイドの耳掻き屋さんがあって、1本2000円が飛ぶように売れている」
- 「一度使ったら、すばらしくきもちいいから」
- 「日本の高齢者と言われる人口は5人に1人、それに対して貯蓄高は半分。つまり老人はお金持ち」
- 「老人は時間もある」
- 「しかし、老人は孤独になりつつもありふれあいを求めている」
- 「京王デパートは老人にターゲットを絞っている」
- 「だから、お客様の名前を覚えて、来店すると店員から声をかける」
- 「声をかけられるのがうれしくて毎日でも買いモノに行く」
- 「京王デパートは老人をターゲットにすることで成り立つ」
こんなことを言ってました。
ストレートに「お金のない若者相手にWEBつくっても儲からない」とも取れますし「ユーザにあったコミュニケーションをすることの重要さ」「ユーザのニーズにこたえるとはどういうことか」
そういうことを感じました。
いつも思うんですが、XHTML+CSSで書くことがアクセシビリティではありません。もっと大事なことがある。麻生氏の言葉を借りるなら「巣鴨」に答えはあります。
ただし、巣鴨に行っても、簡単に答えがあるわけでもないし、JISの仕様書に答えが書いてあるわけでもありません。老人に話を聞いて、たくさんディスカッションして、考えないといけません。
アクセシビリティ・・・日本人がもっとも苦手な分野なのかもしれませんね。裏を返せば、すこし頑張るだけで世界の平均まで延びる分野です。
NHKでも取り上げられたようです。
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