アイノカテゴリー
みうら じゅん
写真集は、めったに買わないんだけど、書店に行くたびに見ていたら、YOUCHANに買っておけば?って言われた、そんな1冊。
ただ、本書は、みうらじゅん自身の感性を発表するための、単なるメディアの1つにすぎず、写真集というカテゴライズは違うような気もする。
面白い写真も、タイトルがつまらなければ、面白くない。心底笑うためには、タイトルづけがものすごく重要だ。この写真集は、それを如実に表している。
彼の笑いの感性なくして、成立しない写真ばかりが集まっている。そんなところに惹かれた、言い方を替えれば、彼の表現手法を盗みたいと思ったのかも。
少なくとも、何かかっこつけた風の最近の写真集なんかよりは、良い。なんか意味ありそうで、大した意味もない写真よりか、最初から意味が「笑い」である本書の方がよっぽど潔いというものだろう。
仕事に疲れたときは、深く考えずに、これを見て、笑いのパワーをもらいたい。